2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
三連作の一番目「孤絶」読了。 パリでの留学の最終段階で体調を崩し、危篤状態となる。なんとか回復したが、結核であることがわかり、スイスに療養に行く。そこで、学問の追求は自分の本当にやりたいことではなく、文学の道に進むべきだと決心する。パリに戻…
「レマン湖のほとり」読了。 ジュネーブに居た四女を昭和49年、1974年、78歳の時に訪問した旅行記。オープンした沼津の芹沢光治良記念館のために、パリも含めた各地の思い出の場所の写真を撮り、知り合い、旧友との再会も目的。 フランス語ができるので、飛…
カミュの朗読 https://drive.google.com/file/d/15NaboRGo1gSeZjk9jJHkjeOVVtpwLmXa/view?usp=sharing 速いので上記の70%。 https://drive.google.com/file/d/1lUJ90wpCDMVPqECmt4nbD8isDrvhDAii/view?usp=sharing *** 異邦人は前編5章、後編5章で構成さ…
「愛と知と悲しみと」読了。 「人間の運命」は昭和37年7月から昭和44年11月で、この「愛と知と悲しみと」はその前年の昭和36年11月。 「ジャック・ルクリュの半生を中心に物語はすすむ。 作者のパリ時代から戦後のパリでの再会までを自伝的に書いている。 著…
カミュの朗読 https://drive.google.com/file/d/1FFu780ObYrPorb-qZ-aZx9yf2pN6yPIr/view?usp=sharing 速いので上記の60%。 https://drive.google.com/file/d/1BB4BjNxgXCFehaNgNwUDoTJ2vufcSOaR/view?usp=sharing
忙中閑。「坂の上の家」読了。 停年を迎えた、さる銀行員のお話し。 彼は絵画をやりたいという気持ちを殺して停年まで静かに生きてきたわけですが、いざ停年となっても、絵画をやることは、家族の反対があって難しい。それでも彼は、やりたいことをやろうと…
忙中閑。「女にうまれて」読了。 昭和33年出版。 自伝的内容。終戦直後頃から10年ほどの、妻と4人の娘の生き方を描く。 男に頼るのでなく、はっきりとした自分の生きる目標を持って生きてほしいという暖かい愛情を持って見守る。 良い悪い、好き嫌い、いろい…
忙中閑。「春の谷間」読了。 昭和27年出版。 二人の姉妹が、東大を受験するところから物語は始まる。姉は仏文、妹は経済。二人とも合格し、それぞれの道を歩む。妹は独身であり、完全に独立した人格を持ち、自由に生きる女性として描かれている。姉には、夫…
忙中閑。「愛と死の書」2度目、読了。 昭和14年出版。愛する夫、母、弟と、立て続けに死別した夫人の悲しみと、それからの立ち直りを描く。 作者は中国における戦争を見に行ったわけだが、そこで、結核から立ち直って健康を取り戻し、そして、日本軍の極悪…
カミュの朗読 drive.google.com https://drive.google.com/file/d/1YJlusweBBFAYO2pFj5OZfCKvBj1QicVB/view?usp=sharing
忙中閑。以下を読みました。 アマゾンの記事。コメントがいろいろ面白いです。 https://www.amazon.co.jp/gp/product/4872575660/ref=ppx_yo_dt_b_asin_image_o01_s00?ie=UTF8&psc=1 私は春樹の俳句が好きで、特に、「寒椿まだ捨てかねし志」を座右の銘とし…
忙中閑あり。 「われに背くとも」読了。 「人間の運命」は、昭和37年から43年までの書下ろし刊行で、この作品は、その後の昭和45年出版です。「人間の運命」の続編・完結編とも言える47年出版の「遠ざかった明日」の前です。 この2つの作品が一冊の本になっ…