https://en.wikipedia.org/wiki/The_Naked_Sun
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---6. A Theory is Refuted
(ある理論は論駁される)終り
---6. A Theory is Refuted
(ある理論は論駁される)
突然、DaneelがLijeに言う。Solariaの状況を考えると、夫婦以外の人間が殺人現場に居なかったことは明らか、凶器が発見されなかったことについてはGladiaが説明できるかもしれない。
しかしLijeはGladiaに向かって、今日はここまでにしましょうと言う。そしてGladiaは通信を切ろうとするが、DaneelがGladiaに向かって、あなたが夫を殺したのですかと言う。Gladiaは「ノー」と怒って言い、通信を切断し、消える。
Daneelは続ける。もし彼女が罪を犯していて、無実を証明しようとしているならば、Spacerの私でなく、地球人の捜査担当刑事の貴方に気に入
られようとするはず。彼女は地球のことを調べていて、裸の姿を二度見せ、あなたはそれを魅力的と感じたはず。
Lijeはそのことは私の職業である刑事捜査には関係ないと反論。
Daneelは先入観なしに捜査を行うために、まだあなたには見せていなかったが、今朝、Gruerからレポートが来ている。
Lijeはそれをしっかり読む。
Gladiaが呼んだロボットが来た時、彼女は失神していて、そこには家のロボットではない別のロボットが居た。しかし、それは脳が壊れた状態。詳しく調べると「あなたは私を殺すつもりか」と繰り返し言うだけで、完全に壊れた状態。そして、被害者の頭をつぶした凶器は発見されていない。
Lijeは彼女はそのロボットのことは言っていなかったとか考えるが、Daneelに食事にしよう、そして、また、Gruerと面会しようと言う。
そして、その後、Gruerとの面談が始まる。
Lijeは殺人容疑をかけるには三つの条件が要ると発言。それは、動機、手段、機会。Gladiaは機会はあるが、動機、手段は疑問。レポートによれば、ロボットは失神しているGladiaを診てもらうために医者を呼んだ。死体はすぐに荼毘にふされ、凶器は見つかっていない。
Gruerによれば、現場にいた別のロボットは、殺人を防げなくて、つまりロボット原則1が出来なかった自責の念で、脳が壊れた、そしてそれは既に鉄くずにされている。そんなことで、何も証拠は残っていない。
そして、困った顔のLijeを見て、GruerはDaneelに、地球人は広い場所が苦手だから、窓が、全部きちっと閉まり、ベールがかかっているか見てきてくださいと、Daneelを行かせる。
そして、二人きりになった機会を捉えて、Lijeを呼んだ本当の理由を話す。それは、殺された胎児学者Delmarreは伝統を大切にしようという考えだった。しかし、ここには変化していかねばならないという考えのグループもいて、その証拠をDelmarreがつかみかけていた。そして、彼を黙らせる為に殺した。Delmarreは、地球も含めた全人類に危機が迫っているとも言っていた。それで私は、地球でのSpacerの殺人事件を担当したあなたの力を借りて、そのグループに対処しようと思い、最大勢力の惑星Aurolaに頼んで、あなたを呼んでもらった。
そして、Gruerは手にしていたグラスの水を少し飲む。しかし、それには毒が入っていて、Gruerは苦しんで、椅子から崩れ落ちる。
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