2003年、著者66歳の出版です。
仕事その他の身辺の出来事を書いています。タイトルとはかなり離れている部分の方が多いです。夫婦の他人性を鋭く分析する著者が、夫婦二人で、ワイキキの同じホテルに2週間ずーっと滞在する旅行の話は面白い。結局は他人性を再確認しつつ、喧嘩はしないのですが。。。
死については、十年以上もかかわった何人かの患者の死について書いています。自殺した二人の話、自責の念についての記述は身につまされます。
精神の病気は、環境も、本人の意識もあるでしょうが、基本的には、脳内ホルモンの分泌の乱れが原因だそうです。その調整、正常化のために薬が使われ、相当の効果をあげるということを、読んだことがあります。精神分裂も、薬で治るわけです。しかし、本人が処方された薬を飲まなければ、どうにもなりませんね。確かに、治りかけた時が、危険なわけです。