仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

Rescue Party (8/104)

1946年5月"Astounding Science-Fiction"で初出版。"Reach for Tomorrow"に収録。

銀河系は高度な知性を持った生命体によりその全体が管理されている。そして40万年前に地球は定期調査され、そのときは知的生命の存在は確認されなかった。しかし、200光年離れたところで、地球からのラジオ信号が確認され、知的生命の存在を、銀河系を管理している者が知る。
詳しく調べていくと太陽が超新星爆発の寸前であることがわかり、第三惑星の知的生命を救うために宇宙船が派遣される。
超新星爆発寸前の太陽からの熱で、地球は焼け焦げていた。調査隊はラジオ信号を発してから200年程度しかたっていない文明にしては、驚くほど速い進歩を遂げている文明を発見する。しかし救うべき生命体はどこにも見当たらない。調査隊は危険を冒し、ぎりぎりまで探索を続けたが、爆発寸前に、あきらめて、帰還の途につく。
捜査のときに宇宙の何処かに向けて巨大なパラボラアンテナ群がビデオ信号を発していたのを確認していたので、その方向を確かめ、その方向を高速で進む。そして、その先に数千の光の大群を発見する。その一つ一つは派遣された宇宙船よりもはるかに大きく、その船団の体系は明らかに統制がとれていた。そしてそれは超新星爆発で死滅する太陽系を離れ、新天地を求めて進んでいる地球人とわかる。
船団のスピードは遅く、目的地に到達するには何代も世代が引き継がれなければならない。しかし、200年前に初めてラジオ信号を発した文明が宇宙に乗り出すとは信じがたい。追っている宇宙船の船長は、彼らが銀河系連合を気に入らなかったら、どうなるだろう、と恐れのようなものを抱く。そして、コンタクトのとき、彼らに敬意を払うべきだろう、と副船長に語る。

これが収録されている”Reach for Tomorrow”は、だいぶ前に読みました。ACCは、ハードカバーの本を持っている人は鍵をかけてしまっておいたほうがいい。古本市場で1000ドル以上の値がついている、と1989年の序文で書いています。私のものは残念ながらペーパーバックです。
この”Rescue Party”は私も大好きですが、ACCのベストと考える読者が多いとACCが書いています。そして1945年に書いたこの本が私のベストとするならば、その後の私は丘を下っているだけなのだろうか、と冗談で書いています。
この中に5/104の”The Awakening”がありますが、結論に至る前段が相当違いますので、明日、そのまとめをします。