仏語再勉強の軌跡

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仏語再勉強の軌跡 497

Sœur Ynolde   029

章ごとの概要 Panca 2.docx - Google ドキュメント

Chapitre  5  -  04 終わり

Chapitre  5

前段

銀河の神話と事実の章。

英雄Gorghalが、5つの翼と5つの角を持つ神話の動物pentaleを狩るお話し。

狩りの途中である女性と知り合い、別の詩にも登場する息子Hakmorを授かる。

本章

Ynoldeのチケットではルームサービスは頼めない。食事は、通路を通って、レストランに行かねばできない。悪人達は、銃は持ち込めないかも知れないが、鉄を磨いて、鋭い刃物にすることは出来る。だから、大勢いる場所は危険。そして、部屋に居て、扉に鍵を掛けていても、彼らは、開けられる。だから、寝ることもできない、うとうとするだけだ。それに心配はもう一つ。変装装置のバッテリーの寿命だ。既に、鏡に自分を映すと、白髪に金髪が混じりだしているし、顔のしわの間に、まともな肌が見えたりする。何とか、正当な言い訳を考えないと、上陸時点のチェックが問題となる。

乗船して半月たった頃、出発前にレストランで会った少年Harmilが部屋に訪ねて来た。アンドロにAlminaと言う名の人のキャビンを聞いて分かり、そして、母親も調子が悪くなり、出歩けるようになったからとのこと。その頃、変装装置のバッテリーが無くなり、Ynoldeは若い元の姿になっていた。Harmilはどうして変装していたのか尋ねるが、Ynoldeは答えられない。それで、彼は、私を信用できないのかと怒って、出て行ってしまった。Ynoldeはますます孤独の自分を感じる。

そして船はLa Ceinture d’Obey オベイベルトに近付き、艦内アナウンスがある。

通過には3日ほどかかります。展望ルームでは食事の用意もございます。どうぞ、お楽しみください。

通路は人通りが多くなったが、やがて収まり、Ynoldeはシャワーを浴びる。勿論、扉には鍵を掛け、cakraをそばに置いているが、物音がしたようで、温風で体を乾かし、部屋をのぞくが誰もいない。ところが誰かが天井にいたようで、シャワールームに戻りかけて、後ろから襲われる。

男は銃を持っていたが、すぐに彼女を殺さず、通路をかなり遠くに行き、秘密の部屋のような所に連れて行く。そこで初めて男の顔を見て、Harmilの父親と分かる。彼はYnoldeがPancaの一員であることは知っていて、Pancaの目的等を聞き出して、それから殺すつもりだった。彼は脳に波動で苦痛を与える小さな拷問器を取り出し。喋らないなら、これを使うと脅す。Ynolde自身、Pancaの具体的目的は知らず、ただ盲目的に命令に従うだけで、具体的なことは教えられない。それで彼はその拷問器を作動。Ynoldeは七転八倒の苦しみ、しかし、失神もできず、ひたすら苦しむだけ。しかし彼女は彼の眼の動きで、自分の若い肉体に彼が欲情しているのに気付いていた。それを武器として使える、Pancaの命令に従うために、自尊心等は捨てる決意をした。彼が一呼吸置いたときに、取引をしようと持ち掛ける。La Ceinture d’Obeyを通過している3日間、私を生かしておいて欲しい、そのかわり、私を自由にしていい。その後は、お好きなように、と持ち掛け、彼は同じことだが、とOKする。

あなたが承知してくれたので、私は、あなたに、忘れられないLa Ceinture d’Obeyの通過を約束します、とYnoldeは、言う。

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