仏語再勉強の軌跡

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仏語再勉強の軌跡316

La Fraternité du Panca 1. Frère Ewen

563 – 574 / 574

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一応、副主人公Olmeoの章ですが、後半部分はEwenのお話しです。

 

前段はCapelleという秘密組織についてです。それは、Ewenの到着した惑星に植民が始まってから3世紀後に、組織されました。目的は、人類の抹消です。

 

本章では目的地の惑星に着いてからのことが書かれています。

 

まず、そこは出発地と、引力も、空気も、気候も似ていて、気圧調整室のような所で体を慣らす必要が無く、到着した船から降りて、すぐに活動ができました。

Olmeoは90歳になっていて、体調も悪い。母はOlmeoの変わり果てた姿と、失った二人の娘に泣きますが、OlmeoとSayiのことを聞くと怒り、もう会わない、と言って去りました。

30歳になったInganiは、Olmeoと一緒です。Ewenは100歳を越えていますが、ふらついているOlmeoと違い、足取りはしっかりしています。

お別れの時が来て、Ewenは二人と別れます。大通りを歩いて行くEwenに近づいていく若い金髪女性が見えました。

InganiがOlmeoの母を探し出し、死の床のOlmeoに引き合わせます。Olmeoは、最後に母に会い、亡くなります。

 

これから本章の後半です。

 

Ewenは道で、置き去りにした妻Ezaldeのような女性を見かけ、あなたはEzaldeかと聞くと、女性は、違います、私は貴方の娘のYnoldeです。あなたを殺しに、この惑星に来ましたと答える。

そして、母Ezaldeは、弟を生んだが亡くなったこと、Ewenを殺す決心、旅のこと等を話している時に、本章前段で説明のあった秘密組織の殺し屋が襲ってきました。Ewenは、Ynoldeが近いので、cakraを使うことをためらいました。

ですが、その時、殺し屋はcakraの火で焼かれます。Ynoldeが水平に出した右手にはcakraが光っていました。

そうよ、パパ、私が4番目のPancaの兄弟よ!

YnoldeはEwenが着く何年も前にこの惑星に来ていて、Pancaの一員となっていたのです。

二人はいろいろと話をします。しかし、Ynoldeは3番目の兄弟に会う指令をPancaから受けていて、あまり、ゆっくりもしていられません。

二人は部屋に入り、ひざまずいたEwenの後頭部からYnoldeはamnaを取り出します。そして、パパ、もう立ってもいいわよ、と言いますが、Ewenは立てずに、床に沈みます。

Ynoldeは一日と一晩かけて彼を看取り、遺体を砂漠の丘で荼毘に付します。彼女は泣きません、父の思い出が彼女の中で生きているだけでなく、生きているinplantであるamnaが彼女のものの上にあるからです。

 

そして彼女は3番目の兄弟に会う、長い旅に向かいます。

 

===  F I N  ===