La Fraternité du Panca 1. Frère Ewen
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主人公Ewenの章の続きです。
最後の犠牲者は6,723人目でした。
そしてEwenは元のキャビンに戻り、単調な何年かが過ぎました。Ewenが時々2人のキャビンに行ったり、2人がEwenのキャビンに来たりです。
2人には子供ができず、Olmeoは絶望的に感じています。
そんなこんなで、年月が経ち、Ewenは50代と歳をとり、骨粗鬆症で、アンドロイドから、痛み止めを貰うようになりました。OlmeoとSayiは30代になっています。
そんなある日、アンドロイドが来て、パイロットが3人を招待したいとの意向を伝えに来ました。
3人は、ありがたく受諾し、通常では乗客が絶対に入ることのできない操縦室に入りました。
パイロットは、アンドロイドから乗客部分で何が起きたか、更に3人がパイロットと同じ時間で生きていることを聞き、感謝している、そして、感謝の印として、素晴らしい宇宙空間を、しばし、お見せしたいという意向でした。
現前の大きい出窓からは、深奥宇宙のまばゆい景観が望めます。
それを眺めるEwenの頬には涙が流れます。そして、自分がこの大宇宙の子であり、破片であることを実感し、今までの苦労が、涙と共に流れる思いでした。
(注)本章の前段のパイロットたちの証言を参照してください。