La Fraternité du Panca 1. Frère Ewen
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副主人公Olmeoの章です。
前段は主人公Ewenの娘Ynoldeの手記。
彼女はEwenと同じ目的地に向かう宇宙船に乗ります。技術が進歩し、彼よりも早く目的地に着く予定。
それまでを思い出します。弟との今生の別れ、恋人との別れ、等々。
彼女は父Ewenを憎み、消すつもりです。そうすることによって、付きまとって離れない、苦しんでいる母の亡霊を消すことができると思っています。
メタボを遅らせるハーブを飲むので、歳は、それほど取らないはずです。
本章です。
OlmeoはSayiの言葉通りに、殺人者、そして、それから起きる感情等々をたどって行くと、いつも同じ所に行く。
それは妹Elbeoreの部屋、ぼろの人形を抱いて泣いている姿。妹は末っ子で甘やかされて育ち、皆、私に意地悪だと思い、泣いている。
そして何週間かが過ぎるが、殺人は続いている。
Olmeoはしばしば妹のキャビンをのぞきに行き、寝ているので安心する。
ある日、Sayiに、妹に、いつも思いが行くと言うと、それが手掛かりだ、とSayiが言う。そう話をしている時にEwenが来て、私が何度か見た女性はElbeoreだと言い、手掛かりがつながる。
3人が彼女の部屋に行くと不在、中を調べ始めたが何も怪しいものは見つからない。
その時、Ewenが扉を指さすと、彼女が立っていた。彼女は逃げ、Ewenは追うが、見つからずに戻ってくる。
彼女が逃げたことは彼女が連続殺人の犯人であることの動かぬ証拠。
Olmeoは、Elbeoreが、一時、居なくなった頃を思い出す。そうだ、その時に、全銀河の生命体を消す目的の一環として、洗脳、訓練されたのだ、と思い至る。
そして、Ewenが愛する者たちと別れたのは、それを阻止するためだったのだ、と理解する。
3人は協力してElbeoreを探すことにしました。