仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

芹沢光治良025

三連作の最後「故国」読了。紙の本も、KINDLE版も入手できず、Book Walker という電子書籍で読んだ。慣れてないせいもあるでしょうが、Book Walkerは、扱いにくかった。

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親子三人、マルセイユから船で無事帰国。途中、上海で旧友のフランス人と再会する。

日本では、初め、妻の実家に逗留するが、落ち着かず、単身、あてもなく東京に行く。

しばらくしてから妻が子供を連れて上京し、同居。大学で職を得て一年間講義をするが、一年で退職。妻との関係もうまく行かず、悩む。舅が東京に大きな家を建て、そこの管理人になったような生活となる。大きい家で二階に書斎は持てたが、小説は思うように書けない。その家に、日本を訪れた旧友のフランス人を迎えたりするが、結局、無為の生活となる。そして、ある日、決意し、妻にも舅にも、行先を告げずに、一人で、逃げるように上海に行く。

結核療養のために、夫婦関係を避けるような生活が強調されているようで、読んでいて、やや不快な感じがした。勿論、自伝ではないので、事実とは違うでしょうが。。。