「こころの窓」読了。
著者が「人間の運命」を執筆中の昭和39年からの二年間に雑誌「主婦と生活」に連載したエッセーをまとめたもの。
物を大切にするというお話がフランスの習慣だけでなく、いろいろあるのが面白い。特に、養父から、著者が洋行するときに、これで毎朝ひげを剃るようにとプレゼントされた剃刀ケースは、執筆時点ですでに40年使用しているとのこと。ジレットの刃を変えればいつまででも使えるので、一生使うことになるであろうと書いている。
長命の著者は、この後さらに30年ほど生きるわけですが、はたして最後までそれを使い続けたのでしょうか。。。