仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

その他KINDLE本

源氏物語をnight capとして読むかと思ってダウンロードしました。一晩一帖づつ読んで約2ヶ月ほどの量です。しかし、数日で嫌になり、投げました。面白くない、今の私には興味が持てない内容でした。はっきり言って、好きにしてください、という感じでした。短歌も、どうも、しっくり来ません。散文詩は、中にはいいと思えるものもあるのですが、私には詩は駄目なようです。Thomas Hardyは大学の時に専門として読みましたが、散文だけで、韻文は読めませんでした。
評論はいろいろありますが、男女平等、女性よ、もっと頑張れというのは大変結構です。最近の都議会の騒ぎを見ると、与謝野晶子の活躍した頃から、日本はあまり変わっていないという感じですね。
そして「巴里より」は良かったですね。夫の寛が大部分を書いていますが、一部、晶子も書いています。与謝野寛の博識ぶりが際立っています。行ったのは1912年で、いわゆるエコール・ド・パリの少し前ですね。晩年のロダンやモネ、ルノアールに会ったりしています。また、梅原と書いていますが、おそらくは龍三郎とも交遊があったようです。同じ宿にいたKIKIという女性のことも書いていますが、おそらくは、モディリアーニ藤田嗣治のモデルとなりエコール・ド・パリの女王と呼ばれた女性のデビュー前、下積みの頃のことだと思います。
最後の「註釈與謝野寛全集」は夫の短歌に註釈を加えていますが、夫に対する愛情、尊敬、そしてライバル意識がほとばしっていて、素晴らしい読み物となっています。短歌はこのように読むのかと教えられますが、私にはとても出来ませんね。12人も子供を産み育て、膨大な量と質の作品を残した与謝野晶子にはひたすら感嘆あるのみです。カミソリとナタの両方を持っていましたね。しかし、夫君はカミソリだけだったようです。

こんなのも少懲りずに読もうとしています。このブログで2010/2/21と23日に取り上げている、我が青春の思い出の作家です。Henry Millerとは巴里時代に愛人関係にあったようです。膨大な日記のあることは当時わかっていましたが、入手出来ませんでした。しかし、今、調べたらKINDLE化されていました。こんな本を読んでいていいのかという気もしますが、night capとして読むかと思ってダウンロードしました。以下はYOUTUBEですが、NinとMillerの対談が入っています。

Henry Millerは日本語訳の全集を読み、主要作品は英語でも読みました。二人の本はかなりあったのですが、コスタリカ、日本、スリランカと3回の大きい引っ越しで、失いました。もう、取り返しが付きませんね。アマゾンで見ても、その全集を現在揃えることは殆んど不可能に思えます。ニンのドイツ語の解説書の日本語訳もありましたが、アマゾンで探しても、見当たらないですね。