仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

芹沢光治良014

以下の本の内、後半の小説「遠ざかった明日」を読みました。

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内容の概要については、以下の月報を見てください。

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1.書名の「遠ざかった明日」は、敗戦後の希望であった日本の完全独立と個人の自由等の夢が、サンフランシスコ条約で、遠ざかったように感じたと言う意味。

 

2.スイスで開かれたPEN大会の晩餐会がSionの古城で行われたと記述がありますが、開催地のローザンヌの近くですので、事実と思われます。

私事ですが、私の親友の一人が昨年亡くなりました。国際結婚した息子の長男に潮音、シオン(シヨン)と名付けていました。この本の話をしてあげたかったですが、残念。

 

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3.本の中では7月14日にルイ・ジューべと再会したとありますが、事実だとすれば、実に感動的な再会と、突然の死去による別れ。あくまで小説ですので、事実と虚構が入り乱れているので、実際はどうだったのでしょうか。

 

4.「巴里に死す」の翻訳・出版の話が本の中にありますが、これは事実のようです。翻訳者は本では小森となっていますが森有正のようです。フランス文学者で、相当面白い経歴の人です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%9C%89%E6%AD%A3

そして、その仏訳をフランス人が了解の下で、校閲して、出版。