La Fraternité du Panca 1. Frère Ewen
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副主人公Olmeoの章の続きです。
Olmeoは自殺する恐れがあるというアンドロイドの意見もあり、EwenはOlmeoの隣のキャビンに引越し、娘を預かり、育てます。
Olmeoが初めて娘を見たのは、Sayiの死後、3年たってからでした。
Ewenは、腕の中の子はIngani(空で生まれた、という意味で、アンドロイドの提案で名付)という名で、この人があなたのお父さんだよ、とOlmeoに引き合わせます。
Olmeoは7年たってから、ようやく父親としてInganiを引き取り、Ewenは12階の自分のキャビンに戻りました。
Inganiは12歳までは、訳の分からぬ言葉を発し続け、通常の言葉を喋りだしたのは12歳からでした。そして、その頃に、ようやくアンドロイドがInganiの喋っていた言葉の意味を解読し、それが、2000年ほど前に人類が宇宙に散らばって行った頃の出来事の神話であることが判明(この章の前段がアンドロイドによる翻訳)。
そしてInganiが20歳になった時、Ewenの弟子になりたいと父に言います。Ewenはその時90歳に近づいていましたが、頭は聡明さを保っていました。
彼女はSayiの面影を保っていますが、体格はがっしりとOlmeo譲り。
そして彼女は、それ以降、ほとんどの時間をEwenと共に過ごし、Olmeoは、半冬眠状態の人たちの間にあり、母親には頻繁に顔を見せに行きました。