仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

Somerset Maugham


モームの短篇集はいろいろありますが、Kindle版で、この4vol. のVintage Classic版を選択しました。
各作品の発表の年度が載っていませんが、研究者でもありませんので、あまり気にせず、素直に、楽しめればと思います。











"Rain" --- 高校時代、英語の副読本として読んだ懐かしいお話。舞台は南太平洋サモアパゴパゴ。雨で途中下船、長逗留を余儀なくされた一行に起きる事件。牧師のMr.Davidsonは娼婦のMiss Thompsonを更正させようとするが、反対に誘惑され、自殺する。

"The Fall of Edward Barnard" --- タヒチとシカゴが舞台。Edward BarnardとBateman HunterはChicagoで友人同士であった。二人ともIsabel Longstaffeに恋をするが、Batemanは譲り、EdwardとIsabelは婚約する。そしてEdwardは2年の予定でタヒチに行くが、帰ってこない。Batemanはタヒチに会いに行き、Edwardがタヒチに永住し、シカゴに戻る気がないことを知る。Batemanはシカゴに戻りIsabelに話しをする。そして、IsabelはEdwardをあきらめ、Batemanと結ばれるというお話。ストーリーは長編小説の”The Razor's Edge"を思わせる。タヒチの描写は特に美しい。40年ほど前に一度行きました。