仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

Closer to the Light

小児科医のMelvin Morse M.D. の 'Closer to the Light' です。15年以上前に、Costa Ricaで買った本で、かなりボロボロで、読みだすとすぐに表紙と裏表紙が外れました。キュープラ・ロスの著書と勘違いしていました。

Melvin Morse M.Dの、独断を避け、正確に、先入観なしに、小児の臨死体験を捉えようとする姿勢には好感が持てました。


ペンフィールドの実験に触れています。脳のある部位(右耳の上に位置する右・側頭葉のsylvian fissure シルビウス裂溝にある)が臨死体験をつかさどっていて、そこに電気刺激を与えると、体外離脱、トンネル、過去人生フラッシュバック、強く温かい光、等に象徴される臨死体験が起きる。人間のDNAに、それがプログラムされているのは事実のようです。そして、臨死のストレスで、その仕掛けにスイッチが入るわけです。

しかし、何故そういう仕掛けが脳にあるのかは、答がない。人間の進化の過程の中で、死の恐怖、苦痛に対する防御措置としてプログラムされているのか否か、それとも、神?が仕組んだのか。

ペンフィールド同様、この本の著者も、結論は、保留し、各個人にゆだねています。

昔、立花隆がノーベル生理学医学賞受賞の利根川進にインタビューしたことを書いた「精神と物質」を読みました。二元論か、一元論か、どこまでも興味が尽きません。ハーディの詩、ティルックラルもいいですが。。。。。