仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

女たちが変えたピカソ


「女たちが変えたピカソ」木島俊介著。
大変おもしろかったです。しかし、最初の妻のオルガについて、以前どこかで読んだ知識と異なっていました。オルガが、ロシア貴族であった過去を利用してロシアの画商を呼び、青の時代のピカソの作品を殆んど全て買わせ、ピカソを極貧から救い上げた、と理解していました。(だからロシアの美術館に青の時代のピカソが多数ある?)オルガの写真はいかにも女傑の商売人のような感じで、未完の肖像画の清楚な感じとは違います。ピカソは貴族の血に憧れたが、その現実に失望して、最終的にこの作品を完成させることができず、最後まで死蔵していたという理解です。この本によれば、オルガと会った時、ピカソは既に青の時代を脱却し、裕福であったとのことです。さあ、実際はどうだったのでしょうか。。。